第5回「子宮体ガンについて」 水島協同病院産婦人科 |
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子宮頚癌がその罹病率、死亡率ともに減少しているのに対し、子宮体癌は近年増加傾向をみせており1993年の子宮癌患者の登録数では子宮癌全体の約30%を占めるに至っている。 発生メカニズム 一般的に遺伝子変異の蓄積により生じるとされるが体癌の場合はプロゲステロン効果のない環境下でのエストロゲンの持続的刺激が発癌の重要な役割をなすことが、臨床的、疫学的、分子生物学的研究で明らかになっている。しかし、最近ではエストロゲン非依存性の発癌も明らかになった。 リスク因子 体癌には次の様なリスク因子がある。(表1) 症 状 子宮体癌患者の主訴として最も重要なのは不正性器出血で、90〜97%に認められる。しかしながら好発年齢である閉経期周辺では、月経の不規則なものも多く、不正性器出血を自覚してない場合が少なくない。 子宮体癌のスクリーニング指針 このように、細胞診、子宮鏡、組織診、画像診断、また血液検査等により子宮体癌が確定される。 治 療 手術である。術式は進行度により異なる。また化学療法を追加する場合がある。また、手術不能例や追加治療として放射線療法が必要となる場合もある。(表2) このように、子宮体癌は子宮頚癌のようなスクリーニングがはっきりしておらず自覚症状にたよる部分があるため増加傾向を示している疾患であるといえる。しかし、症状や問診で必要と思えば簡単に検査ができるため早期発見早期治療も難しい事ではないと思われる。子宮頚癌同様、気軽に検診に来て下さい。 |
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第6回「子宮頚ガンについて」 水島協同病院産婦人科 |
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子宮頚癌は女性性器悪性腫瘍の中でもっとも頻度が高く、80%前後とされています。 また、子宮癌のうち子宮頚癌の占める割合は約90%です。 二次検診の結果でその後の方針が決まります。 |
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