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健康シリーズ HEALTH

第60回:感染症を防ぐ免疫力をつける食事 水島協同病院・管理栄養士 高田智恵美
水島協同病院・管理栄養士 高田 智恵美
 インフルエンザなど感染症が気になる季節です。水島協同病院の高田智恵美管理栄養士に、感染症を防ぐ食事について話を聞きました。

(1)蛋白質と、亜鉛や鉄などのミネラルをしっかりとりましょう

 病原菌から身体を守るためには、白血球中のリンパ球など、外敵とたたかう免疫物質を増やし、その働きを高めることが必要です。蛋白質は血液や各組織の材料となって体の機能を正常に保つ、最も重要な栄養素です。しかも、消化吸収過程で体を温める作用が強く、そのことも免疫物質の活性化に役立っています。また、亜鉛も免疫物質生成を助ける働きがあり、そのほか鉄、銅、セレンなどのミネラルも免疫力増強に有効です。
★良質の蛋白質を多く含む物…魚介類、肉類、卵、大豆・大豆製品、乳製品
★亜鉛を多く含む食品…魚介類(牡蠣などの貝類、ウナギ、小魚など)、牛・豚赤身肉、レバー、豆類、根菜、緑黄色野菜

(2)ビタミンA、C、Eや香辛材料もプラス
 インフルエンザなどの風邪ウイルスは低温と乾燥に強く、湿気や熱には弱いので、ウイルス侵入を防ぐには、のどや鼻腔などの粘膜を強化し、粘液分泌を高めることも大切です。それを助けるのが、ビタミンA、C、Eで、特にビタミンAは粘膜強化に有効です。これらのビタミンは血管の強化、基礎的な抵抗力強化にもつながります。香辛材料は体を温めて免疫物質の働きを亢進します。
★ビタミンAを多く含むもの…レバー、ウナギ、緑黄色野菜、卵
★ビタミンEを多く含むもの…魚介類(魚卵、シシャモ、ウナギ、サバ)、緑黄色野菜、種実類

(3)ビタミンCをたくさんとりましょう
 特にビタミンCは、体が免疫物質を作る際に大量に必要とされます。そればかりでなく寒さとか疲労とか発熱などのストレスによってドンドン消耗し、不足すると抵抗力や免疫力が落ちてしまいます。ですから、絶えず充分な補給を心がけることが大切です。
★ビタミンCを多く含むもの…野菜、芋類、果物
料理写真 料理写真
里芋と豚肉の豆板醤煮 牛肉ともやしのにらソースかけ
●材料/2人分 ●材料/2人分
里芋 4個(200g) 牛ももしゃぶしゃぶ用薄切り肉 150g
豚ロース肉(しゃぶしゃぶ用) 100g もやし 1袋
ねぎ(薄切り) 10cm 小さじ1
サラダ油 大さじ1/2 大さじ3
しょうゆ 小さじ1 |


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にらのみじん切り 2〜3本
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a
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豆板醤 小さじ1/2 ポン酢しょうゆ 大さじ2
大さじ1 サラダ油 小さじ1/2
1/3カップ すり白ごま 大さじ1
1)里芋は皮をむいて一口大の乱切りにし、豚肉は一口大に切る。
2)いためなべにサラダ油を熱して豚肉をいため、肉の色が変わったらねぎを加えていためる。
3)しょうゆを加えて調味し、里芋を加えていため合わせる。
4)aを加えて沸騰したら弱火にしてふたをし、里芋に火が通るまで7〜8分煮る。
1)たれの材料を合わせておく。
2)なべにたっぷりの湯を煮立てて塩を入れ、もやしを入れて2〜3分ゆで、網ですくってざるにとる。
3)残った湯に酒を加え、火を弱めて牛肉を一度に入れてざっとほぐし、好みの加減に火が通ったらざるにあげる。
4)器にもやしと牛肉を盛り、たれをかける。
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