WEB版医療生協

健康シリーズ HEALTH

第119回:食中毒3原則
「つけない」「増やさない」「やっつける」
―ご注意ください!肉の生食・加熱不足―
著者の顔写真
管理栄養士 平野澄子

食中毒の発生しやすい季節となりました。水島協同病院栄養科・平野澄子管理栄養士に聞きました。

梅雨から夏にかけて気温が上がり、食中毒が発生しやすくなります。

最近、特に注意したいのが肉に付着する「カンピロバクター」や「腸管出血性大腸菌」です。

「カンピロバクター」

鶏や牛などの腸にいる細菌です。生の鶏肉や牛肉に付着したり、レバーの内部に付着していて、生肉に触れた手やまな板から野菜など他の食品に菌が付きます。少量でも感染し、菌が体内に入ると2〜7日で発熱や腹痛、下痢、吐き気などの症状が出ます。

「腸管出血性大腸菌」

主に牛の腸にいます。牛の糞尿を介して肉やその他の食品に付着したり、井戸水に混入します。少量で感染し、菌の付いた食品を食べると、2〜7日でカンピロバクター感染と同様の症状が出ます。抵抗力の弱い子どもや高齢者が重症化し、合併症を起こし死亡する例もあります。

注意することは

菌は熱に弱いので、十分に加熱して食べましょう。また、手指やまな板を通して発生する場合もありますので注意しましょう。

食中毒予防のポイント
1.買う時は消費期限のチェック。肉や魚の汁が他に付かないように。
2.帰宅後は、すぐに冷蔵10℃以下・冷凍庫へマイナス15℃以下。
3.準備 生肉・魚は生で食べる物に付けないように。生肉・魚を切ったら、まな板の洗浄、熱湯消毒を。布巾やスポンジは洗って消毒しよう。
4.調理 手洗いを充分に。過熱は中心まで85℃以上1分以上。レンジ加熱は混ぜながら均一に。
5.残ったら室温に放置せず、温め直しも充分加熱。ちょっとでも怪しいと思い切って捨てよう。

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