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健康シリーズ HEALTH

第176回:心臓と血管の話 その③

玉島協同病院 進藤 真 院長

 今回は動脈硬化や心臓の病気のはなし…の前に、血圧についてお話します。

Q血圧とは?
A血圧とは心臓から送り出された血液が動脈の内壁を押す力のことです。心臓の収縮により動脈が押された時の圧が「収縮期血圧:上の血圧」心臓が拡張したときの圧が「拡張期血圧:下の血圧」です。血圧の値は@心臓から送り出される血液量 A血管抵抗(細い動脈を流れる血液にかかる抵抗) B動脈の弾力などにより決まります。
 “オームの法則”は【電圧】=【電流】×【抵抗】。中学校で習ったことがあると思います。
 この関係に当てはめると、血圧は流量(心拍出量や循環血液量)が多く、血管抵抗が高い(血管が収縮や硬くなっている)と上昇することになりますね。
Q高血圧って、どのくらいの血圧?
A高血圧治療ガイドラインでは表のような分類です。上と下の血圧がそれぞれ140/90を超えれば高血圧です。皆さんが家庭で測定する血圧では、高血圧の基準は5ずつ低く135/85となっています。家庭での血圧測定方法は高血圧学会のガイドラインがあります。下表参照ください。血圧が高いと思ったら医療機関に受診してください。
 血圧の単位はoHgとなっています。これは水銀を何ミリメートル押し上げるかという圧力の単位です。水銀の血圧計がありますね。ちなみに水銀の代わりに圧を水に換算すると、140oHgの血圧は、水を2メートル近く押し上げる力が血管を押しているということです。(注)
Q塩分を取ると血圧が上昇するのはなぜ?
A塩分を取りすぎると@血液量が増して血圧を上げるA血管の壁がむくむB血圧を上げるホルモン、自律神経への影響 この@〜Bなどの影響で血圧が上昇します。
 現在、日本人の成人1日当たりの摂取量は男性10.9g、女性9.2gですが、血圧を下げるためには1日6g以下にする必要があります。

血圧について理解できたでしょうか。
次からは、動脈硬化や心臓血管の病気についてお話しします。

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