WEB版医療生協

健康シリーズ HEALTH

第125回:どうされましたかA
「マイコプラズマ肺炎って」?!
著者の顔写真
大橋英智医師

組合員さんより次のような質問が寄せられました。

〈質問〉

「最近、マイコプラズマ肺炎という言葉をよく聞きます。てっきり子どもだけがかかる病気だと思っていたのですが、大人もかかるとのこと。流行しているとも聞きますが、風邪との違いや予防、対策などについてお教えください」

水島協同病院の大橋英智医師に答えてもらいました。

マイコプラズマ肺炎の特徴〈答え〉

マイコプラズマが多い!

冬に注意したい呼吸器感染症として、マイコプラズマ肺炎があります。

質問にあるように、発症年齢は、幼児から学童、30歳代までの若年に多いです。しかし、全体の5%は60歳以上です。

飛沫感染(喀痰)・接触感染などで学校、幼稚園、保育所、家庭などの比較的閉鎖的な環境で、地域的に流行します。季節的には初秋から冬に多発する傾向がありますが、年中感染しうる病気です。今シーズンは過去10年間で最も多い状態が続いています。(2011年12月)特徴は表参照。

風邪と見分けにくい

症状は風邪と見分けにくく、しばしば受診や診断の遅れにつながります。咳は必発の症状で乾いた咳が頑固に、しかも1か月近くにわたって続き、徐々に痰や血痰が混じることもあります。夜間や早朝に発作的に強くなる傾向があります。治療後も続くことがあります。

発熱(微熱〜38度以上の高熱)や肺炎のわりに元気といった特徴もあります。症状自体の重症化や、脳や心臓の合併症の報告もあり、抗菌薬による治療を行います。

では、風邪は―

一方、風邪はウイルスが原因で、鼻水、のどの痛みが強く、微熱や湿った咳なども認めます。抗菌薬の必要はありません。

予防や対策は―

予防は風邪もマイコプラズマ肺炎もマスク、手洗い、うがい、人込みを避けることなどが重要です。今シーズンは全国的に流行しています。しっかり予防に取り組みましょう。また、おかしいなと思ったら早めに受診しましょう。


マイコプラズマ肺炎の年別・週別発生状況(2001〜2011年第47週)

発生状況グラフ 平成22年と23年のデータ
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