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健康シリーズ HEALTH

第196回:知っておきたい薬のはなしJジェネリック医薬品ってどんなもの?

水島協同病院 薬剤師 木口紘彰

先発医薬品(新薬など)の特許期間が過ぎると、他の製薬会社から、同じ成分を使ったお薬が製造・販売されるようになります。それが後発医薬品(ジェネリック医薬品)です。

ジェネリック医薬品という言葉がテレビのCM等で取り上げられるようになり、多くの人がその存在を知るようになってきました。

ジェネリック医薬品は先発医薬品と比較して価格が安くなっています。うまく活用すれば、個人の医療負担軽減にくわえ、国全体の医療費を抑制していくことができます。

このような経済的な利点については、多くの方が理解できるところであると思いますが、それ以外の点で先発医薬品と具体的にどのような違いがあるかをご存じの方は多くないかもしれません。

効き目や安全性は?

ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同等の効果と有効性をもっています。

世に出される前の段階で、先発医薬品とジェネリック医薬品とが、同等の品質・有効性・安全性を有するかどうかについて厳格な審査が行われ、国が認めた薬のみが製造販売の承認を得ることができます。

試験で効果が保証されているため、安心して使用できます。

ジェネリック医薬品も同じ?

薬効保証の一方で、先発医薬品と異なっている部分もあります。

例えば、使用されている添加物が異なっていたり、効能効果の一部が一致していなかったりする場合があります。

このことで薬の有効性が損なわれることはありませんが、先発医薬品と全く同じ薬ではないということは知っておくべきでしょう。

採用進む本人選択も

このように、有効性が保障され、かつ経済性に優れているジェネリック医薬品は、治療薬の選択肢として価値の高いものとなっており、全国的に採用導入が進められています。

医療生協の事業所でも積極的にジェネリック医薬品を採用しており、その際には品質・有効性・安全性・効能効果などを比較検討しています。

基本的に保険薬局では、ご本人自身がジェネリック医薬品を選択できます。

ジェネリック医薬品について疑問に思うことがあれば、薬剤師におたずねください。

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