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健康シリーズ HEALTH

顔写真第27回「手術後におきる肺塞栓症の予防について」

水島協同病院外科医長
山本 明広

いま話題のエコノミークラス症候群
 肺塞栓症とは、足などの静脈にできた血栓(血の塊)が肺の血管に移動し、肺の血液の流れが悪くなる病気で、突然に胸の痛みや息苦しさを自覚します。昨年、マスコミで、長時間飛行機に乗った後、歩き出した時に突然肺塞栓症で死亡する例が紹介され話題になりました。いわゆる、エコノミークラス症候群と呼ばれる病気と同じものです。

発生率0.35%
 手術後の肺塞栓症が起こる可能性は高く、水島協同病院でも最近十年間の外科手術2,317件のうち、8件の肺塞栓症が発生しています(発生率0.35%)。
 手術では、長時間同じ姿勢をとること、手術の影響で血が固まりやすくなることなどにより、下肢の静脈に血栓ができやすくなることが知られています。

手術室での予防策
 肺塞栓症の予防には、足の静脈に血栓を作らないことが重要です。
 そこで、水島協同病院では、現在では、外科系のすべての科で全身麻酔を行う手術については積極的な予防策を行っています。これにより、2002年8月以降の術後肺塞栓症は発生していません。


深部静脈血栓症の予防策
1)弾性ストッキング
2)間歇的空気圧法(foot pump)
3)足関節自動運動
4)早期安静度アップ
5)抗凝固剤(ヘパリン、ワーファリン)
深部静脈血栓症の危険因子
全身状態
手術因子
その他
年齢 60歳以上
長期臥床(PSが3,4)
肥満(標準体重の120%以上)
悪性腫瘍
下肢静脈瘤
静脈血栓の既往
動脈血栓症の既往
全身麻酔
手術時間(3時間以上)
砕石位
腹腔鏡下手術
糖尿病
妊娠
ピルの服用
ステロイドの使用
骨盤内の巨大腫瘤

写真フットポンプと弾力包帯による予防策

全身麻酔導入後、両下肢に弾力包帯を巻き、フロートロンを装着して手術を開始する。

弾力ストッキングを当初使用していたが、足甲部に褥創が多数発生したため、弾力包帯に変更した。

(予防法)
1、足の運動
2、弾力包帯による下肢の包帯
3、フットポンプ(間歇的空気加圧装置の使用)

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