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健康シリーズ HEALTH

顔写真第47回:心の健康=ものの豊かさ、心の貧しさ


健寿協同病院院長 老健あかね施設長 太田 仁士 

近頃心の健康(メンタルへルス)についての話をよく耳にします。実際にどれくらいの人が心の問題で悩んでいるかは(表1)のような統計を見ると随分多いということがわかります。これは現代がストレス社会であるといわれていることと関連していますので、このストレスにどう対処していくかということが重要となります。ストレスの原因については次のようなものがあります。

一、個人的資質…ストレス耐性、フラストレーション耐性、身体の健康
二、物理的環境…自然、住宅、居住環境
三、社会的環境…人間関係、学業、職務、景気
四、文化的背景…東洋と西洋、都市と田舎、宗教
五、時代的背景…現代的問題(物質文明、自然破壊、戦争と平和、IT革命等)
六、人間存在自体…死、運命、存在、意味

 今回は現代的問題が精神に及ぼす影響についてやや独断的になりますが私見を述べさせていただきます。
 現代の精神状況を評して「ものの豊かさ、こころの貧しさ」ということがよく言われます。これは現代社会が物質的豊かさを追求して多くのものを得たが、精神的な面では多くのものを失ったということを意味しています。この失ったものについて考えてみたことを以下に述べてみます。
1、欠乏の欠如 感謝の喪失
 物質的に豊かとなったため、物がないときに感じていた物のありがたさがわからなくなっています。人間は物が欠乏したときに真にその物のありがたさがわかります。
2、知足の不足 満足の喪失
「知足」とは禅宗で使われる言葉で「足るを知る」と読みます。これは人間の限りない欲望を制御することをすすめているのですが、「あるものでがまんする」という意味ではなく「積極的に与えられた物、ある物の中に喜びを見いだす」ことを意味します。
3、自由で不自由 規範の喪失
 現代は人間の生き方としては基本的には法律的規制以外は自由になりました。自由すぎるとかえってどう行動してよいかわからず、無秩序になるかあるいは強制を求めるなどの両極端の心理が生じることがあります。
4、無関係な関係 関係の喪失
 現在の地域共同体は以前のような密接な人間関係は希薄となり無関係な人間の集合体となっています。またインターネットにより直接的関係の無い関係が生まれています。このような社会では人間的な共感も生まれにくくなります。
5、不自然な自然 故郷の喪失
 人間は自然から生まれたものであり自然は人間の心の故郷です。その自然が破壊され心休まる場が少なくなりつつあります。この水島もかつては豊かな海でした。
6、無意味な意味 価値の喪失
 人間は自分の行っていること、生きていることの意味を問う性癖のある動物です。絶対的なものであれ、相対的なものであれ自分の生き方に何らかの価値を見出さないと、すべてが無意味となり虚無主義に陥ります。
 私は以上のような多くの喪失を克服し豊かな精神生活を取り戻すことが、現代人の重要な精神的課題であると思っていますが、みなさんはどう思われますか。

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11/18予防講座「メンタルへルス」50名の参加で太田先生の講義が大好評!

表1

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