第186回:知っておきたい薬のはなし@ |
水島協同病院 薬剤師 平井千晶 |
薬は健康管理に欠かせない身近なものとなっています。だからこそ、薬について正しい知識を持つことが大切になります。今回から“知っておきたい薬の知識”を水島協同病院の薬剤師よりシリーズで紹介します。 保管方法について@直射日光、高温多湿を避けて保管薬は湿気や光、熱による影響を受けやすいため、室内の暗所、常温(15〜25℃)で湿気を避けて保管しましょう。 A冷所保存の指示があるものは冷蔵庫で保管冷所保存のものには水剤や目薬、坐薬、未開封のインスリンなどがあります。凍らないよう冷蔵庫の奧ではなく、ドアポケットに保管するとよいです。 B薬袋や、薬の説明書は薬と一緒に保管いつもらった、何の薬か分かるように、薬袋や薬の説明書は薬と一緒に保管しましょう。また、有効期限が過ぎた古い薬は、効果が落ちている可能性もあるため、未開封でも一般ごみで捨てましょう。 C子どもの手の届かないところに保管子どもの誤飲事故のうち、医薬品によるものが最多となっています。誤飲を防ぐために、薬は子どもの手の届かないところに保管するようにしましょう。 錠剤・カプセルの包装シートの誤飲について年齢にかかわらず、薬の包装(とくにプラスチックとアルミ包装シート)のまま、誤って薬と一緒に飲み込んでしまう例が増えています。ハサミなどで1錠ずつに切り離すと、誤飲しやすい大きさになってしまいます。薬の包装シートを切り離すと、切り口の角が鋭利になり、のどや食道を傷つけてしまい危険です。誤飲を避けるために、1錠ずつ小さく切り離さず、毎回薬の包装シートからお薬だけを出して服用しましょう。また、飲み込んだかもしれないと思ったら、すぐに診察を受けましょう。
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