倉敷医療生活
協同組合
理事長
吉井 健司
日頃より、組合の事業と運動を支えていただいているみなさんに、心より感謝申し上げます。
コロナ禍以降、感染リスクや多くの制約のあるなかでも、組合員のみなさんは、年間1万回を超える班会開催をはじめとする旺盛な組合員活動を展開され、それは全国の医療生協の模範となっています。
政府は昨年5月、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけを、危険度の高い「2類相当」から季節性インフルエンザ並みの「5類」に引き下げました。「5類」へ移行となっても感染リスクは何ら変わりなく、当組合の病院・老健でも繰り返しクラスターの発生によるマンパワー不足にも見舞われ、医療・介護現場への負荷が増大する中でも、可能な限り地域の医療・介護要求に応えています。
倉敷医療生協は昨年創立70年を迎えました。組合員302人、職員3人から始まった小さな診療所が、今日では組合員6万3千人、職員1千3百人、20を超える事業所を運営するまでに発展しました。創立に関わった方々をはじめ、70年の歴史を紡いでこられた組合員と役職員のみなさんに敬意を表すると同時に、深く感謝いたします。
70年の歴史は、自主・自立・協働への苦闘の歴史であると同時に、組合員と職員による「協同の医療」を築き上げてきた歴史でもありました。
「止むに止まれぬ思い」からの診療所開設と法人設立、医療生協ならではの医療の追求、人間の尊厳をかけた権利としての社会保障制度の確立や公害無くせの闘い、疾病の社会的医学的解明、生協規制・生協攻撃との闘い、経営困難からの回復、様々な人たちとの協働によるまちづくりから、多くの教訓を学び、その思いは「組合理念」と「標語」に込められています。
いかなる困難に直面しても、患者さんと利用者さん、地域の方々の受療権と健康権を最優先に守り、健康寿命の延伸と健康格差の縮小に向けて、「連携」と「ネットワーク」による事業と運動を貫いていけば、更に発展できることを70年の歴史が教えてくれています。
「一人ひとりを大切にする社会」「健康で明るいまちづくり」の協働の輪を未来に向かって更に広げていきましょう。
2024年6月