第77回:水虫の悩み解消 予防と対策の秘訣 | ![]() |
みずしま診療所皮膚科 戸田 志保 |
今年も 「ジメジメムシムシ」 の季節がやってきました。 水虫で悩んでいる人もたくさんいると思います。 そこで 「水虫の予防と対策」 についてみずしま診療所皮膚科戸田志保医師に話を聞きました。 3つのタイプ
外用は3〜6カ月が目安
治療は抗真菌剤の外用が中心ですが難治の場合や爪白癬は内服療法を行います。 外用治療によって1、 2カ月でほとんどの人は症状が改善し治療を中断してしまう人が多いですが、 白癬菌は皮膚の角層のケラチンを食べて住みつき、 繁殖しているため、 足の裏のように角層の厚い部分には皮膚表面の菌が死んでも角層の深い部分に残り、 また症状を繰り返すパターンが多いため、 なかなか水虫が完治しないようです。 外用は最低3カ月、 難治の方は6カ月の外用を目安にしてください。 女性も増加傾向 白癬菌自体の感染力は強くはありませんが、 水虫の人が素足で使用したスリッパ、 浴室の足ふきマット、 カーペットなどは感染源となります。 スリッパの共有はしない、 マットやカーペットはこまめに取り替え、 掃除機をかけ清潔にしましょう。 近年では女性の水虫も増加しています。 温泉やスポーツクラブに行ったり、 ブーツを履く機会が増え、 ライフスタイルの変化に伴ったものです。 水虫は放置すると傷口から雑菌が入り、 足が腫れ痛みが出てきたり、 素人療法でかぶれを起こしてしまうケースも多いため疑わしい症状のある方はお早めに検査、 治療を受けられることをお勧めします。 |