第155回:子どもの病気シリーズA「脱水症予防」
(水島協同病院 看護二科主任 植本聖子)子どもが急に吐いたり下痢をしたりすると、お母さんはとても心配ですね。その原因は細菌やウイルス等いろいろありますが、脱水症にならないための対応として、失った水分や塩分、糖分を飲んで補うのが一番です。吐いても少しずつ、こまめに水分補給しましょう。家庭では以下のことに注意しながら看病しましょう。
飲み物の種類
*乳児の場合
母乳やミルクを飲ませます。ミルクはうすめず、日頃と同じ濃さにします。
*幼児以上の場合
@経口補液剤(ソリタ顆粒)
病院で処方されたら、自宅で水に溶かして(水100㎖に1袋の割合)飲ませます。飲みにくい場合は、少し冷やすと飲みやすくなります。
A経口電解質液(OS1、アクアライト、アクアサーナ等)
病院の売店か薬局で売っていますが、ソリタ顆粒が飲めない時に利用してください。
Bスポーツ飲料
@Aが飲めない時に飲ませます。
飲む量

経口補液剤が処方された時は、帰宅後3〜4時間で表に示された量を飲ませます。
- 注意@吐き気やおう吐があっても少量ずつ何回も飲ませましょう。
- 注意A食欲が出たら、早めに食事を開始します。
食事の内容
- @脂肪が多いもの以外なら、普通の食事で大丈夫です。下痢の時には、おかゆ(もしくはやわらかめのごはん)等と塩気のある梅干しなどから開始するのがいいです。
- A食事例としては、やわらかく煮たうどん、パン、おじや、おかゆ等。塩分補給にはみそ汁や野菜スープなど。下痢がひどい時は、牛乳や乳製品は控えめにします。