第163回:子どもの病気シリーズE「ヘルパンギーナ」
水島協同病院 看護二科 主任 植本聖子 こんにちは、今回はこれから夏に向って多くなる「ヘルパンギーナ」を紹介します。
ヘルパンギーナは小さいお子さんの中で流行する夏かぜの一種です。ひどい時は、水分も飲めなくなりますから、脱水症対策が必要です。
症状
38〜40℃の熱が2〜3日つづき、のどの奥に小さな水ぶくれができ痛みを伴うことから、食べられなくなります。
治療
熱やのどの痛みをおさえる薬を出します。
保育園・幼稚園・学校
熱が下がって、食事が普通に食べられるようになったら、行けます。
家庭で気をつけること
- @食べ物は、のどごしの良いプリンやゼリー・アイスクリーム、冷ましたおじやとうふ、冷めたグラタンなどをためしてみてください
- A飲み物は、刺激の少ない牛乳・ムギ茶・みそ汁・さめたポタージュスープ・スポーツ飲料などを十分とるようにしましょう
- Bお風呂は、高い熱がある時はやめましょう
こんな時はもう一度診察を
- @口の痛みが強く、水分をあまり飲まなくなった時
- A高い熱が3日以上続く時
- B元気がなく、ぐったりしている時